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「現地の空港に到着したのに、スマホが圏外のまま!」
「地図も見られないし、家族に連絡も取れなくて大ピンチ……」
慣れない海外で通信手段を失うと、本当にパニックになりますよね。
今まさに、現地のフリーWi-Fiに必死にしがみついてこの記事を読んでいるかもしれません。
でも、大丈夫です。まずは深呼吸してください。
【筆者の失敗談】
実は私も過去に、台湾の空港に着いた瞬間、事前に買っておいたeSIMを入れたはずなのに全く電波を掴まず、冷や汗をかいた経験があります。
焦っていろいろといじり回した結果、原因はとても単純。「スマホの主回線が日本のSIMのままになっていた」というオチでした。設定をひとつ変えるだけで、あっさり繋がったのです。
海外で圏外になるトラブルは、大半が「ちょっとした設定のミス」です。
むやみに設定を消したりいじったりすると、かえって状況が悪化したり、思わぬ高額請求に繋がってしまう危険もあります。
この記事では、海外旅行中にスマホが圏外になったときに、まず何を確認し、どこから順番に試せばいいのかを公式情報に基づいて分かりやすく解説します。
最後まで読めば、あなたのスマホが繋がらない原因と、最短で復旧させる手順が必ず見つかるはずです。
海外旅行中にスマホが圏外になったら最初に試すこと
原因をじっくり探る前に、まずは「たった数分で終わる基本の対処法」から試してみましょう。
パソコンの調子が悪いときに再起動するのと同じで、通信の不具合も一度リセットするだけで直ることがよくあります。
- 機内モードをオン・オフする
- スマホ本体を再起動する
- モバイルデータ通信がオンか確認する
まず機内モードをオン・オフする
最短で電波を掴み直す王道の方法です。
飛行機を降りた後、機内モードをオフにするのを忘れていませんか?
すでにオフになっている場合でも、一度オンにして数秒待ち、再度オフに切り替えてみてください。
この操作によって、スマホが強制的に現地のネットワークを探しに行き、スムーズに接続されることが多々あります。iPhone・Android問わず、真っ先に試すべき安全な手順です。
スマホを再起動する
機内モードの切り替えでダメなら、迷わずスマホ本体を再起動しましょう。
内部のシステムが一時的なエラーを起こして、SIMカードやeSIMをうまく認識できていないケースです。
電源を落として入れ直すだけで、設定が正常に読み込まれてあっさりとアンテナが立つことは珍しくありません。
モバイルデータ通信がオンか確認する
「アンテナは立っているのに、ネットに繋がらない!」
そんな時は、スマホの「モバイルデータ通信」自体がオフになっていないかチェックしましょう。
日本を出発するときに、高額請求を恐れてオフにしたまま忘れているパターンが意外と多いのです。
設定画面を開き、モバイルデータ通信(Androidの場合はモバイルネットワーク)のスイッチが緑色(オン)になっているか確認してください。
海外で圏外になる主な原因
基本手順を試しても直らない場合、原因はもう少し深いところにあります。
ここでは、自分の状況がどれに当てはまるのか「原因マップ」として整理しました。
データローミングがオフ
日本の通信キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど)をそのまま海外で使う「海外ローミング」を利用する場合、この設定がオフだと通信できません。
データローミングとは、契約している通信会社以外の電波を借りて通信する仕組みのこと。
海外で日本のSIMを使うなら、必ずオンにする必要があります。ただし、定額プランに加入していない状態でオンにすると高額請求のリスクがあるため、ご自身の契約状況は事前にしっかり確認しておきましょう。
ネットワーク選択がうまくいっていない
スマホは通常、現地の提携キャリア(通信会社)の電波を自動で見つけて接続します。
しかし、空港の端っこや国境付近など、電波が混線しやすい場所では、うまく現地の電波を掴めないことがあります。
この場合、スマホの設定から「ネットワーク選択」を自動から手動に切り替え、現地のキャリアを直接指定することで解決する場合があります。
eSIM/SIMが有効になっていない
最近主流になってきたeSIMや、現地で購入した物理SIMカードを入れた場合によくあるミスです。
スマホの中に複数の回線が入っている状態(デュアルSIM)だと、スマホが「どっちの回線でネットに繋げばいいの?」と迷ってしまいます。
海外用のSIMを「オン」にして、データ通信に使う主回線として設定できているかを確認しましょう。
APN設定が必要
格安SIMや海外のプリペイドSIMを使う場合、APN(アクセスポイント名)という「インターネットの接続先」を手動で設定しなければならないことがあります。
APNプロファイルが正しくインストールされていない、あるいは日本の格安SIMのプロファイルが残ったままだと、海外の電波を正常に受信できません。
ただし、むやみに削除したり適当な文字を入力すると余計に繋がらなくなるため、必ずSIM提供元の公式マニュアルを見ながら操作してください。
端末・周波数・対応国の問題
設定の問題ではなく、物理的に繋がらないケースです。
使っているスマホが渡航先の周波数(バンド)に対応していなかったり、SIMがその国をサポートしていなかったりする場合は、どれだけ設定を頑張っても直りません。
「どうしても設定で解決しない」と思ったら、この可能性を疑い、早めに代替手段(Wi-Fiレンタルなど)へ切り替える決断も大切です。
iPhoneで海外旅行中の圏外を直す手順
ここからは、iPhoneユーザー向けの具体的な操作手順を解説します。
※iOSのバージョンによって表示名が若干異なる場合があります。
データローミングを確認する
まずは、データローミングがオンになっているか確認しましょう。
【手順】
「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」へと進み、「データローミング」のスイッチをオンにします。
eSIMや複数のSIMを入れている方は、「設定」>「モバイル通信」を開き、「モバイルデータ通信」の項目が『海外で使いたいSIM』にチェックが入っているかも合わせて確認してください。
ネットワーク選択を自動/手動で切り替える
現地の電波を手動で掴みに行く方法です。
【手順】
「設定」>「モバイル通信」>「ネットワーク選択」と進みます。
「自動」のスイッチをオフにすると、数秒〜数十秒後に現地の通信キャリアの一覧がズラッと表示されます。
その中から、利用するSIMが提携しているキャリア(事前に説明書などで確認)をタップしてチェックを入れてください。
※これで繋がった場合でも、帰国時には必ず「自動」に戻すのを忘れないようにしましょう。
APNを確認・リセットする
格安SIMなどを利用していて、APNの設定が必要な場合の最終手段です。
【手順】
「設定」>「モバイル通信」>「モバイルデータ通信ネットワーク」と進みます。
何も表示されていない場合は、SIMの提供元から案内された情報を入力します。
すでに入力されているのにおかしい場合は、画面の一番下にある「設定をリセット」を押して、最初からやり直してみてください。
Androidで海外旅行中の圏外を直す手順
続いて、Android(Google PixelやGalaxyなど)をお使いの方向けの手順です。
※メーカーによってメニュー名が違うため、ご自身の端末に置き換えて探してみてください。
機内モード・モバイルネットワークを確認
Androidの場合も、まずは基本の確認からです。
【手順】
「設定」>「ネットワークとインターネット」を開きます。
「機内モード」がオフになっていること、「モバイルネットワーク(またはSIM)」がオンになっていることを確認してください。
さらに、海外ローミングを使う場合は、その中の「ローミング」という項目をオンにする必要があります。
ネットワーク設定リセットを検討する
いろいろ試しても全く改善しない場合の強硬手段です。
スマホの通信周りの設定を工場出荷時の状態に戻します。
これを実行すると、これまでに保存したWi-FiのパスワードやBluetoothのペアリング情報もすべて消えてしまいます。ホテルなどのWi-Fiパスワードを控えてから行うようにしてください。
【手順】
「設定」>「システム」>「リセットオプション」>「Wi-Fi、モバイル、Bluetooth をリセット」を選択し、実行します。
eSIMが海外で圏外になるときの確認ポイント
「SIMカードの抜き差しがいらない!」と人気の海外eSIMですが、設定に慣れていないと現地で圏外トラブルになりやすいのも事実です。eSIM特有の確認ポイントを見ていきましょう。
eSIMがオンになっているか
購入してQRコードを読み込んだだけで満足していませんか?
追加したeSIM回線を「オン」にしないと、電波は飛んできません。
設定の「モバイル通信(ネットワーク)」画面で、追加した海外用eSIMが「オン」になっているか。
そして、データ通信を行うための主回線としてそのeSIMが選択されているかを再確認してください。
渡航先・端末対応を確認する
「購入したeSIMが、そもそも自分のスマホに対応していなかった」という悲劇が意外と起こります。
特にAndroid端末は、機種によってeSIM非対応だったり、特定の周波数しか拾えなかったりします。
また、アジア周遊プランなどを買った場合、今いる国が「対応エリア」に入っているか、もう一度購入時のメールなどを確認してみましょう。
APN・プロファイルを確認する
一部の海外eSIMでは、自動で設定されず、手動でAPN名(例えば「internet」など)を入力しなければならない商品があります。
購入元から送られてきたメールやPDFのマニュアルに「APN設定方法」という項目がないか、見落としをチェックしてください。
海外ローミングが圏外のときの確認ポイント
ドコモの「ahamo」や楽天モバイルなど、日本のキャリアのまま海外で使えるサービスは便利ですが、繋がらない時は以下のポイントをチェックします。
海外利用設定・利用可否SMSを確認
そもそもの契約として「海外利用(ローミング)」が許可されているでしょうか。
キャリアのマイページ(My docomoやMy auなど)で、海外ローミングの利用設定が「利用しない」になっていないか確認が必要です。
また、海外に着いた時に「海外利用に関するお知らせ」というようなSMS(ショートメッセージ)がキャリアから届いていれば、ローミング自体は許可されている証拠になります。
対応エリア・現地事業者を確認
日本のキャリアが提携している現地の通信会社しか利用できません。
マイナーな都市や地方に行くと、提携先の電波が届かず圏外になることがあります。
この場合は、先ほど紹介した「ネットワークの手動選択」を使って、キャリアの公式ページに記載されている現地の提携事業者を手動で選んでみるのが有効です。
帰国後に圏外のまま直らない場合
海外ではうまく使えたのに、日本に帰国して空港に降り立った瞬間「圏外」のまま……。
旅行の余韻が吹き飛ぶトラブルですが、原因は明確です。
データローミングをオフに戻す
海外にいる間オンにしていたデータローミングを、オフに戻しましょう。
日本のSIMを使う分にはローミングは不要です。
ネットワーク選択を自動に戻す
帰国後の圏外トラブルで一番多いのがこれです。
海外でネットワーク選択を「手動」にして現地キャリアに固定したまま帰国すると、スマホは日本国内でずっと「海外の電波」を探し続けてしまいます。
設定画面からネットワーク選択を必ず「自動」に戻してください。数秒で「docomo」「au」「SoftBank」などの見慣れた表示に戻るはずです。
SIM・回線・障害情報を確認する
設定をすべて戻してもダメな場合は、偶然そのタイミングで日本のキャリア側で通信障害が起きている可能性があります。
空港のフリーWi-Fiに繋いで、X(旧Twitter)やキャリアの公式サイトで通信障害情報が出ていないか確認しましょう。
また、海外で動画を見すぎて速度制限(通信制限)にかかっていないか、支払いの滞納で止められていないかも念のためチェックしてください。
どうしても直らないときの代替通信手段
「記事の通りに全部試したけど、やっぱり圏外のまま……」
スマホの故障やSIMの不良、あるいは現地の回線障害など、あなたの努力ではどうにもならないケースも存在します。
そんな時は、トラブル解決に時間を使いすぎるよりも、サクッと別の通信手段を確保して旅行を楽しむ方に切り替えましょう。
空港・ホテルWi-Fiを一時利用する
まずは落ち着いて、空港やホテルのフリーWi-Fiに繋ぎましょう。
これがあれば、同行者へのLINEや、代替手段を調べるためのネット検索が可能です。
ただし、フリーWi-Fiはセキュリティが脆弱です。
クレジットカードの番号を入力するような買い物や、重要なパスワードの入力は絶対に避けてください。
海外eSIMを追加購入する
もしあなたのスマホがeSIM対応端末なら、今すぐネット上で新しいeSIMを買い直すのが一番早くて安上がりです。
Wi-Fi環境さえあれば、購入からわずか5分で設定が完了し、すぐに現地の電波を掴むことができます。
数千円の出費にはなりますが、貴重な旅行の時間を無駄にするよりははるかにマシな選択肢です。
海外Wi-Fiを当日レンタルする
「自分のスマホがeSIMに対応していなかった」
「家族や友人と一緒にネットを使いたい」
そんな場合は、現地の空港にあるカウンターで海外Wi-Fiを当日レンタルする手があります。
ルーターの電源を入れるだけで手軽にWi-Fiに繋がるため、スマホの設定が苦手な方でも安心です。在庫があればその場で借りられますが、オンラインで予約を済ませてからカウンターに行くとスムーズです。
キャリアサポートへ連絡する
どうしても国内のキャリア回線(ローミング)を使いたい場合は、契約している通信会社の海外用サポートデスクに連絡するしかありません。
フリーダイヤルや、海外からでも無料でかけられる専用番号が用意されていることが多いです。ホテルのWi-Fiを使って、キャリアの公式サイトから問い合わせ番号を探してみましょう。
次回の海外旅行で圏外を防ぐ準備
今回のトラブルを教訓にして、次回の旅行では「繋がらなかったときのバックアップ」を用意しておくことを強くおすすめします。
- 海外ローミングの設定方法と料金を日本にいる間に調べておく
- eSIMを利用する場合、自分のスマホが対応機種か確実に確認する
- APNの設定手順をスクリーンショットで保存しておく
- メインの通信手段とは別に、予備の通信手段(eSIMやWi-Fiレンタル)を検討しておく
スマホが繋がらないトラブルは誰にでも起こり得ます。
この記事で紹介した「原因の切り分け」と「正しい対処手順」を実践して、安全で楽しい海外旅行を続けてくださいね!

