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OBSでドロップフレームが増える主な原因は、配信PCから配信サーバーまでの通信が設定ビットレートを安定して維持できていないことです。下り速度やPCの平均使用率だけを見ても原因は分かりません。
本記事では、OBSの統計を使ってネットワーク由来のフレーム落ちを確認し、ビットレート・有線LAN・配信サーバー・回線の順に切り分けます。配信全体がカクつく場合は、先に
▶ 配信のカクつきを回線・PC・OBSに切り分ける方法をご覧ください。
結論
OBSの「ドロップフレーム(ネットワーク)」だけが増えるなら回線側を確認します。「エンコード遅延」「レンダリング遅延」が増える場合は、PC負荷の問題です。
OBSのドロップフレームとは
OBSのドロップフレームは、送信予定だった映像フレームを配信サーバーへ時間内に送れず、破棄した状態です。配信映像が一瞬止まる、音声だけ進む、画質が不安定になる、配信が切断されるといった症状につながります。
OBS公式は、配信中のドロップフレームや断続的な切断について、PCからリモートの配信サーバーまでのネットワークが不安定、または設定したビットレートを維持できない場合に起こると説明しています。
参考:OBS公式:Stream Connection Troubleshooting
最初にOBSの統計を確認する
- OBS Studioを起動する
- 「表示」→「統計」を開く
- 限定公開などで5〜10分テスト配信する
- 「ドロップフレーム(ネットワーク)」の数と割合を見る
- 同時にエンコード遅延・レンダリング遅延も確認する
| 増える項目 | 疑う原因 | 進む対策 |
|---|---|---|
| ドロップフレーム | 回線・Wi-Fi・配信経路 | 本記事 |
| エンコード遅延 | CPU・GPU・出力設定 | エンコード過負荷の対策 |
| レンダリング遅延 | GPU・ゲーム・シーン | FPS制限とシーン軽量化 |
OBSのドロップフレームを直す手順
1.OBSとルーターを再起動する
一時的な接続不良を除外するため、OBS、配信PC、ルーター、ONUを順番に再起動します。再起動後に短いテスト配信を行い、同じ条件で再発するか確認してください。
2.Wi-Fiから有線LANへ変更する
Wi-Fiは平均速度が速くても、電波干渉や距離による瞬間的な変動が起こります。配信PCをルーターへ直接つなぎ、ほかの条件を変えずに比較します。有線化できない場合は、
▶ Wi-Fi配信を安定させる条件を確認してください。
3.ビットレートを20%ほど下げる
設定ビットレートを回線が維持できていない場合、20%程度下げるとドロップが止まることがあります。たとえば6,000kbpsなら4,500〜5,000kbpsで比較します。画質と必要帯域の関係は
▶ ライブ配信に必要な上り速度で確認できます。
4.クラウド同期と大容量アップロードを止める
オンラインストレージ、スマホの写真バックアップ、動画投稿、ゲーム配信の同時録画アップロードなどが上り帯域を使っていないか確認します。同居人の端末も含め、一度停止して比較してください。
5.配信サーバーを変更する
特定の配信先サーバーまでの経路だけが不安定な場合があります。OBSのサーバー設定を自動から別の近隣サーバーへ変更し、同じビットレートでテストします。特定サービスだけで発生するなら、サービス側の障害情報も確認します。
6.OBSのネットワーク設定を確認する
OBS公式はWindows向けの確認項目として、ネットワーク最適化、TCP pacing、Bind to IPの既定値、IP Familyの比較、動的ビットレートなどを案内しています。動的ビットレートは混雑時に画質を下げてフレーム落ちを避ける機能ですが、根本原因を直すものではありません。
7.VPN・セキュリティソフトを切り分ける
VPNは配信サーバーまでの経路を変え、不安定になる場合があります。テスト時だけ停止して比較します。セキュリティソフトを確認する場合は、停止したまま使い続けず、原因と判明したらOBSを例外へ登録して保護を戻してください。
8.パケットロスを測定する
速度が十分でもパケットロスがあると映像は途切れます。測定と改善は
▶ パケロスの原因・測定・直し方で詳しく解説しています。
回線の乗り換えを検討する基準
次の条件が重なった場合に、回線やプロバイダーの見直しを検討します。
- 有線LANでもドロップフレームが出る
- ビットレートを下げても夜間に再発する
- 複数端末の通信を止めても改善しない
- 昼夜で上り速度やパケットロスに大きな差がある
- 障害・機器・配信サーバーの問題を除外した
夜だけ悪化する場合は、先に
▶ 夜間の回線混雑を確認する方法を実施してください。
最大速度だけを理由に乗り換えると、原因がPC側だった場合に症状が残ります。
よくある質問
ドロップフレームは0%でないとダメ?
短時間のごく小さな変動だけで直ちに配信不能とは限りませんが、割合が継続して増える、視聴映像に停止が見える場合は対策が必要です。まず同じ条件で再現性を確認します。
下り速度が速ければ問題ない?
いいえ。配信では上り方向を使います。下り500Mbpsでも、上りの変動やパケットロスがあればドロップフレームは起こります。
OBSを入れ直せば直る?
設定破損には有効な場合がありますが、ネットワークドロップの多くはOBSの再インストールだけでは直りません。統計で原因を確認してから判断してください。
まとめ
OBSのドロップフレームは、エンコード過負荷とは異なるネットワーク系の症状です。有線化、ビットレート低下、家庭内アップロード停止、配信サーバー変更の順に比較し、それでも残る場合に回線を調べます。
